親族・友人からの借入は是か非か?

自己資金が足りない、でも金融機関の融資は受けられない・・・

それなら、親や親戚、友人に借りよう!

銀行に借りるより気が楽だし、利益が出るまで返済を待ってもらえそうだから・・・

 

創業に当たって、この考え方は一番“危険”と言えます。

 

金融機関はあなたの創業計画をプロの目線でシビアに見ています。

その上で融資不可の判定がおりたということは、あなたの計画に何らかの不足点があるということです。

余談ですが、創業計画は、創業前に必ず第三者の目で判断を受けることが、必須です。

金融機関は、最終的に資金を回収することが仕事ですから、貸先が赤字続きで回収できないということになると大問題です。

したがって、金融機関の融資がおりたということは、あなたの創業計画書が最も厳しい審査の目を通ったと言えます。

 

ところで、事業は計画通りに進まないことがほとんどです。

軌道に乗るまで5年、早くても3年は想定すべきでしょう。

創業時にどれだけ熟慮した計画でも、資金の枯渇に直面することは往々にしてあります。

親族あるいは友人からの資金調達は、そのときの最終的な手段として選択肢にあがるものと考えるべきです。

 

金銭にまつわる話は、より近しい関係であればあるほど、縺れた際には難しい問題に発展します。

また、法人であれば、金銭の出資により会社の持分まで奪われることにもなりかねません。

どうしても親族、友人から借入をする場合には、

借入金は返さなければならないものという大前提に立って、慎重な判断が必要と言えるでしょう。