弊事務所の相続に対する考え

弊事務所は相続について次のように考えます

一人で悩まないでください

誰かに話すことで、悩みの輪郭は見えてくるものです

相続は正しく知って、正しく備える

当事務所は、税理士である私が直接お客様のお話を伺い、10年以上の相続実務経験を元に

お客様と一緒になって解決策を見つけて参ります

相続に対する漠然とした不安感・・・

「そろそろ相続のこと、考えなくちゃならないのかなぁ、でもまだまだ元気だし…」

「亡くなった後のことは、言い出しづらいよ」

「お隣のおじいさん、相続税かかったって言ってたけど、うちは大丈夫?」

「どこから手を付ければいいのか…」

 

みなさん、相続に対して何かしらの不安を抱えていらっしゃいます。

 

平成27年に相続税の基礎控除額が従来の6割に引き下げられました。

今までは他人事と思っていた相続税が、もしかすると、我が家の財産にもかかるかもしれない…

こんな相続に対する不安感を反映してか、ここ最近、テレビや雑誌などに相続に関する情報が溢れるようになりました。

 

相続はすべての人に訪れる…

相続税の基礎控除額引き下げは、確かに相続税申告者の増加につながっています。

静岡県で見ると、平成26年の5.1%から平成27年は9.7%まで4.6ポイント増えています

とくに注目すべきは、相続税はかからないが申告書を提出しなければならない人数の増加です

静岡県における平成27年の相続税額0円の申告者は、平成26年の2倍以上(201.8%)になりました。

これを相続税額0円の申告を含めた申告書の提出割合で表すと、平成26年は6.4%、27年は12.2%と実に5.8ポイントの増加です。

申告書提出割合12.2%、つまり約8人に1人が相続税の申告書を提出したことになります。

世間で騒ぐほど増えていないと感じられる方もいらっしゃるでしょう。

そうなのです。相続税に関して、むやみに不安に思う必要はないのです。

また、たとえ相続税がかかったとしても、一般的なご家庭であれば、びっくりするほどの納税額にはなりません。

 

にも関わらず、相続をめぐるトラブルは年々増加しています。

介護の問題、家族の関係、贈与、医療、年金・・・

相続には税金だけでなく、さまざまな問題が絡まっているからです。

 

人の命はいつ尽きるか、わかりません。

明日かもしれないし、20年後、30年後かもしれない…

 ただ、言えることは「相続=人間の死」は、万人に訪れるということ。

 

あなたに必要な対策は相続税」ではなく「相続」に対してかもしれません。

 

不安の原因を取り除くには~親の心を知る、子の心を知ること

相続対策においては、しばしば「親子の温度差」が見られます。

子供は財産を承継すると同時に相続税を納付しなければならない可能性があるため、相続税を節税する対策には前向きに考えたいと思っています。一方、親は「相続=自分の死」を意識することであり、これを他人に言われることには抵抗があります。さらに親には相続対策よりも、健康のこと、配偶者のこと、趣味のことなど気になることが多々あり、抵抗感を持つ相続対策には後ろ向きになってしまいます。人の生死に関わるデリケートな問題であるため、子供からも話を切り出せない…と、どんどん後回しの循環になってしまうのです。

 

しかし、相続対策は後手後手に回って得なことはありません。いざ、親が亡くなって、計算してみたら相続税がかかりそうなのに、遺産分割がまとまらなくて期限内申告ができず、特例が適用できなくて必要のない税金を払わなければならない、という状況もあり得ます。

 

親は子の心を知り、子は親の心を知ることで、相続に対する不安の大半は解消されます。親御さんがこれまで、お子様たちを育てる責任を立派に果たして来られたことでしょう。その人生最後の責任として、次世代へスムーズに引き継ぐ対策を立ててみませんか。またお子様たちは、親が元気でいるうちに「聞き上手」になって親の心を知る努力をしてみませんか。弊所は、女性税理士ならではのきめ細やかな対応で、これまでの豊富な経験を基に、専門家として、親子の意思伝達をスムーズに行えるよう全力でサポートして参ります。

 

 

相続対策とは、遺される家族のために「道しるべ」を立てること


相続争いは資産家に限った話ではありません。

司法統計によると、遺産分割がもめて、家庭裁判所の認容・調停となった相続のうち約75%が、遺産価額5,000万円以下です。これは、ちょうど相続税基礎控除額(3,000万円+600万円×法定相続人の数)近辺、あるいはそれ以下の遺産規模です。この数字から読み取れるのは、相続争いは遺産の多い少ないに関係なく起きるということ。むしろ、うちは相続税がかかるほど財産はないからと具体的な対策を立ててこなかった家族が直面する問題と言えます。

 

相続対策の一番大切な部分は、遺された家族が安心して暮らしていくため、また遺された家族が、相続後に迷うことなく、納得して財産を承継するための「道しるべ」を立てることなのです。

自宅である我が家、蓄えてきた預金、創業社長であれば自社の株式…財産には、それを築いたご自身の愛着や想いがあるでしょう。相続争いは、この想いが遺族に伝わらなかったために起こるものです。ご家族がその想いを知っていれば、いざというときのご家族の共通意識となり、無用な争いを避ける一助になるでしょう。

遺言書の作成サポート、エンディングノートの作成サポートなどを通じて、弊所がその想いを伝えるお手伝いをいたします。

 

もっとも効果的な相続対策は「元気で長生き」

節税対策はご自身の老後ライフプランニングと合わせて

最も有効な相続対策は「元気で長生きすること」です。

対策に費やせる時間が長ければ長いほど、相続対策として講じることができる有利な選択肢の幅は広がります。同時に、長生きによって、ご自身の財産はご自身の生活のために消費されます。

「自分のお金は自分で使うもの」

当たり前のことですが、“とにかく相続税を抑えるために生前贈与を!”というような、最近よく聞かれる節税対策には、この当然の視点が欠けているように思われます。相続対策は、節税対策の一方で、ご夫婦のこれからも続く長い老後生活のクオリティ維持も忘れてはなりません。もちろん、生前贈与は相続税の代表的な節税対策ですが、相続税を減らすため一生懸命に贈与を行った結果、ご自身が生活するための資金が不足することとなってしまっては、本末転倒です。相続対策はご夫婦の老後生活の設計と併せて行うことが重要です。

弊所では、ファイナンシャルプランナーの立場から、老後生活のマネープランを検討し、みなさまが安心して暮らしていける計画のご提案をして参ります。

 

いざ相続が始まったときには

いざ相続が起きれば、葬儀、四十九日と立て続けに行事を執り行い、やっと終わったとホッとするのも束の間、役所への届け出、預金の名義変更など、進めなければならない諸手続きが押し寄せます。ご家族を失った悲しみの中、これらの手続きを進めることは精神的、肉体的、また時間的にも辛いものです。そして、遺産の分割という避けて通れない重要な作業が始まります。

当事務所では、相続開始後に必要な手続を順序立てて、ご理解いただけるまで丁寧にご説明し、納得・円満相続の実現をサポートいたします。遺産分割案のご提示、相続税申告を迅速かつ正確に行って参ります。ご要望に沿って、名義変更等各種手続きを代行いたします。

 

 

「こんなこと、聞いていいのかしら」と躊躇される必要はありません。

相続は、どなたも、人生に一度あるいは二度あるかないかの出来事です。

迷ったり、わからなかったりすることは当然です。

 

気になること、不安に思うこと、どんなことでもご相談ください。

あなたの、そして、あなたのご家族の幸せにつながる相続をお手伝いします。